愛を知る。 / We know the love.

恋愛にあまり興味がない友人がいた。
彼は「みんな、どうしてそんなに恋人を作りたがるのか理解できない」とよく言っていた。
そんな出会いを求める人を冷めた目で見ていた彼も、数年後、遂に大好きな人に出会ったしまった。
心から愛してしまったのだ。
しかし、その思い儚く、恋は終わってしまった。
別れたのだ。
そして、彼は変わった。
クールな草食系から一気に貪欲な肉食動物になったのだ。
永続的な恋人が欲しいという。
「あんなに人を想うことを一度知ってしまったら、もう元の自分には戻れない」

振り返れば、僕は物心ついたときから、友達ができないことが悩みではあったけれど、周囲の人間に恋愛感情を持つことがなかった。
恋愛とは女の子とするものという大前提があったからかもしれないが、早熟な子と比べると遅咲きだった。
それでも、一度男の恋人ができると世界は一変した。
モノクロがフルカラーになるとはこのことだろう。
何気ない場所が、何気ない日々が急に意味を持ってくる。
こんな経験したことがなかった。
しかし、それ以降は白と黒の世界に戻ることに怯えてしまった。
開けてはいけない宝箱だったのだ。

「あんなに人を想うことを一度知ってしまったら、もう元の自分には戻れない」
人は恋愛1つでものすごく頑張れたり、ものすごくダメになったりする。
恋愛は、使い方次第で人生を豊かにしたり、破壊したりする諸刃の剣だ。
愛を忘れることはできるけど、無垢な心は戻らない。

2 comments

  1. 自分はカラーに憧れて、モノクロの世界のままで生きてる人間ですけど、共感します。
    でもモノクロのまま、一生が終わりそうな気もします。一度くらい、カラーの光景を見てみたかったなあ。

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