おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 (ビッグコミックス)

生ぬるい風、熱帯夜。冷房で冷えていた肌がじんわり汗ばむ。
近くのネットカフェからふらついた足取りで家へ帰る。
広い道路に車はないが、なんとなく信号を見上げた。
ヒトの気配は後ろのコンビニだけだ。
ほてった街は一応寝静まってるように感じる。
ドアを開け、部屋に着く。台所に立ち、コップに水を注ぎ飲み干した。
パンをトーストして、ベーコンとチーズに胡椒をふって胃におさめる。
それから、ベッドに横になって、ゆっくり息を吐きながら目を閉じた。
目がジンジンとしているのがわかる。
頭も興奮しているのだろう。
脈が少し早い。
漫画を読みふけって、朝方帰るなんて本当に久しぶりだ。
悪いことをした子供のような気分。
隣で寝息をたてる相方の手を自分の心臓の位置に持ってくる。
幼い頃、寝てる母の手を同じように自分の胸にあてたことがある。
いつの間にか意識はなくなった。
朝の光と入れ替わりに部屋から俺の意識が消えたんだ。
9月。
まだ暑い。

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