なんかミックスバーに行かない?というはなしになった友だちからYOUTUBEのアドレスが送られてきた。
“Electric Six”というバンド。ネットで話題になってた…らしいね。オレは全然知らなかった。
こういうノリとネタの音楽がさいきん好きで仕方がない。
ゲイのパロディの内容だけれど、そういうものを見てもよっぽど悪意がない限りフツーにたのしい。
10代のころはそういう小さいことに傷ついたりしてたんだけれど、いまの自分にとってゲイという事実はあまりに周囲に溶けこんでしまっている。
自分も相手もノンケでもゲイでもどうでもいいんだなあ。
でもそうなるとブログのディスクリプション変えなきゃいけなくなる…いまさらこのブログをどこのカテゴリーに入れるんだか。
絵でも詩でも写真でも恋愛でもないようなあるような。
いまさら誕生日に覚える感傷もないんだけれど、そんなオレもこのまえ28になった。恋人くんが焼いた中が生焼けのチーズケーキを食ってる最中にTVから流れる食品偽装のニュース、殺人のニュース。こまくの中に勝手に入るから、映像が出来上がる。もういいよって思っちゃって。布団にもぐりこんで思う。1年先はまたちがう夢をみてるのかなあ。たのしいくらいわかんないね。天気予報なんて興味がないのです。数日たって、恋人くんと友だちの家にお邪魔して食事をごちそうになる。前菜からデザートまで、あんまり旨いんでふたりでビビった。マクドナルドの常連だったからな。なかなか戻らない腹をさすって今年のヌルい夏を悔いる。仕事も恋愛も友だちも…いろんなことをあたりまえにしちゃうのはいやだけれど、あたりまえじゃないことだらけじゃ疲れちゃう。自分の適温って何度なんだろう。
気まずい。
会話がなくなったときの沈黙をおそれるような関係に彼となるなんて想像したこともなかった。
おととい木村カエラのライブがサンパレスであった。
オレと彼で1枚づつのチケット。待ち合わせもせず、バラバラに来て隣に座った。
今日のライブでオレたちのたてた予定は終わる。
1曲1曲、カエラは飛び跳ねて歌う。別れをカウントダウンしているような気分。
会場が盛り上がれば盛り上がるほどオレたちのあいだに流れる空気が際立つ。
帰りみち、彼は自転車をおしてオレは歩きながら10分くらい話しながら帰った。
なにを話したか、まったく覚えてない。
たいした話じゃない。もう蒸し返すこともない。
交差点で「オレはこっち」「じゃあ」。
たぶんお互い振り向かず帰ったとおもう。自転車の音が1回だけ聞こえた。
あいつはオレを恋愛対象に見れなくなっただけで、きらいになったわけじゃないらしい。
オレが落ち込んだメールすると、律儀に返信がくる。
そのメールがいつも一緒にいたからこそ書ける内容なのがくやしい。
最後にもらったみそ味のキャラメルを一つ口に放りこむ。
こんなに変な味のキャラメル買ってきやがって。
これ全部食い終わったら、ちょっとは吹っ切れてるかなあ。そうだといいなあ。

東口、西口。両方へ開ける視界。駅の雑踏に数秒立ちすくむ。
就職活動で来たっけなあ。落ちたなあ。あの会社…なんて名前だっけ。
いつだっけ?2年前?俺の2年なんて俺も知らないぜ。くだらねぇ。
相方がわき腹を突っつく。「早くいこ」
今日、この駅に降りた理由は過去を回想するためじゃない。
ここから市内の中心まで駅にして4区間に点々とあるCDの中古販売店を相方と巡るためだ。
「寒い寒い」と言う相方を連れて、長い一本道を右へ左へ寄り道しながら歩く。
CD屋に入ってはそれぞれお目当ての掘り出し物がないか店内を物色する。
この日の収穫はビョークの昔のシングルや川本真琴のセカンドアルバムだ。
どちらも入手困難なだけにうれしい。
1日歩き回ってそれだけ?と思う方もいるだろうが、CD屋巡りはCDだけが楽しみではない。
途中でたい焼きを買ってふうふうしたり、かつおだしが効きすぎてあまり美味しくない中華そばを文句言いながら食ったり。
ただ好きな人と歩くだけでさえない大通りも遊園地のように華やぎだす。
そんな映画が昔あったなあ。秋に公開されていた恋愛ファンタジー。色濃い紅葉。
***
日課だったブログが最近書けないことが多い。
それは好きな相方に「お前のことが好きだ」と言えなくなったのと似ている。
1日の中でタイミングを逃してしまう。
正直、毎日泣いてる。感情が不安定で上手くコントロールできない。
それでも感じる。わかってるんだ。俺は今、幸せだ!っていえる。
昨日、うれしくて泣いた。
体温を忘れないあったかい涙がゆっくり頬を伝う。
相方は何も言わずそっと肩を貸してくれた。
汗を拭う
日中はまだ暑い。
腕立て伏せを朝夕に80回ずつ。腹筋を50回ずつ。にじむ汗。地味な筋トレ。
実家と相方の家どっちつかずの俺はジムに入会するのはためらったままだ。
同棲のような生活だが、決して同棲ではない。
同棲は60過ぎてからでいいと思う。なんて先の話!
馴れ合いを嫌う俺はそこらへんガキ臭いのかなあなんて思う。
恋人が“空気みたいな存在で居て当たり前でもなくちゃ困る”がなんだか少し寂しくて。
100人いたら100人の恋愛観。
恋愛を必要としない人だっている。
それぞれがそれぞれに自分の好きなスタイルを選び取っていく。
俺はどうしたいんだろう。
筋トレの後、出勤前の相方と軽くシャワーを浴びる。
まだわかんないよ。