diary

中央公園

中央公園で横になったまま動かなくなった俺の隣で確かにきみは途中まで付き合っていてくれてたはずなんだけれど。いつ帰ったのだろう。表情すら思い出せない。終電がなくなったことに気づいてホッとしたこと。コーラをこぼしたことは今でも鮮明なのに。学校帰り300円の所持金で歩く天神。「またタワレコ寄るんやろ」と試聴機にかじりついてる俺の横で携帯いじってるきみがいた。通り過ぎる人をみな“凡人”と呼んで、不安な未来を打ち消していた。それから3年経って、数人のLIVE友達と花見をした。全員フリーターで時間だけは腐るほどあった。弾き語りをしている10代の男を見て、何のカバーか話し合った。俺はOASISだと言い張った。俺が眠る前、その弾き語りの男は酔っ払いに囲まれていた気がする。なんだかみんな赤くて、桜は咲いていたけれど俺はそれよりやはり青い空を見てた。目を覚ましたら、「誰かの彼氏のライブに行こう」と言ってみんな立ち上がっていた。キョロキョロ周りを探したけれど、弾き語りの男はいなかった。さらにそれから2年経って、昔の相方と中央公園に来た。初めて会った日だ。相手は金髪だった。その他はなんだかもう覚えてない。2年前、カウンセラーが俺に「それは防衛本能だ」と言った。今年から中央公園の花見が予約制になったことをTVニュースが伝えた。赤ら顔のおじさんが「便利になりました」と笑ってた。俺はその日も具合が悪くて横になったままTVを見てた。届かない場所にあったリモコンにわざわざ手を伸ばして、チャンネルを変えた。なぜだろう。先週、久しぶりに中央公園を通った。日差しが暑くて、自販機でペットボトルの水を買ってその場で飲み干した。ゴクゴクと水が喉を流れる。同じ動作。同じ場所。同じ心、切なさ。笑顔、。悲しい。悲しいかなしい。遠すぎるほど遠い声が俺を裂く音がした。福岡で俺は生まれた。

カテゴリー: 想うこと

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