夕方からのっそりと外出。恋人くんとキャナルシティで映画「ブラインドネス」を観た。
ガエル・ガルシア・ベルナルが出演しているっていういつもの不純な動機だったんだけれど、これがなかなか面白かった。
“世界中みんなが失明する”ってだけの映画なんだけれど、いままでなぜ誰も作っていなかったのかと思うぐらい面白い設定。
過剰な演出も無理のある展開も出来すぎた結末もないから、とてもリアリティがある。
極限状態とはいえ、ヒトはここまでひどいことをするだろうかと観ていて苦しくなるシーンもあったけれど、戦争があればわからないなあ。
主役のジュリアン・ムーアを知ったのは、むかし「ブギー・ナイツ」という映画のAV女優役。
「エデンより彼方に」のゲイの旦那を持った妻役のときもそうだったけれど、弱い男の相手役がよく似合う。
化粧っ気がおそろしくなかったんだけれど、あのシミそばかすはそれこそ“リアル”なのだろうか。
まあそんなことはいいんだけれど、肝心のガエル君は失明した人々の隔離病棟を暴力で牛耳る“キング”役なんだけれど今までのどんな役より最高に“悪”だった。
彼は“よくもわるくもフツーの映画”みたいな作品にはほとんど出てないんだけれど(たいていは個性的な一癖ある監督)、これからもこの路線でいってほしい。
ヒトがヒトを救うとか変えるとかそんなのおこがましいって最近は思うけれど、そのヒト自身も気づかぬことでオレは救われてたりする。
ヒトを救うのはやっぱりヒトだなあ。