日本という国でゲイがいまどのくらい認められているのか、正確にはわからない。法律的にはまったくだが、じゃあ世間的にはどうだろう。ゲイであることで感じる不自由の度合いはゲイ個人によってまちまちで一概には言えない。
会社の場合、一般的にはカムアウトして働いている人はほとんどいない。(友達にもいるけどね)少なくとも職場ではバレないように皆注力していることが多い。そんな中で俺も正社員で働きながら、もちろん隠して働いた。休息時間にいろんな話をしながら、「あー。この人と仲良くなりたいなあ」って思った。バレないようにうまく付き合っていけないかなあと思案した。
このブログは当時ももちろんやっていた。写真には今と同じように顔を出していた。日本のゲイブログでは顔を載せないことが常識だ。今はノンケの間でもそういう風潮だ。でも、俺はブログ開設時から「顔」はどうしても載せたかった。俺は小さい頃から絵を描くのが好きで、特に似顔絵を描くのが好きだった。そして、カメラを手にしても風景写真には興味が湧かなくて現像した写真を見返してもすべて人の顔が写っているものばかり。“食べたもの”より“それを食べてるきみの表情”が撮りたかった。かっこいいとかかわいいとかそんなんじゃない。
ただ顔の見える人の言葉を読むことが俺は好きだ。だから、リスクはあるけれど写真付きのブログは今もずっと続けてる。
会社のなかでうまく立ち回れないことばかりだったけれど、それでも仲良くなりたい人が数人できた。会社を辞めた日、メールを交換した人と電話をかけてきてくれた人と手紙をくれた人がいて、俺はしがらみがないことに乗じて「俺、実はゲイ…なんだけどいいかな」って、そこから同僚が友達に変わっていった。
仕事のことでアレハンドロ君に最近助けてもらうことが多くて、そしたらこのグループとの出会いに改めて感謝したくなったのよ。