それでも夜は明ける(マイケル・ファスベンダー出演) [DVD]

いま、奴隷制度を描いた映画とドラマが話題になっている。

最近黒人の奴隷制度をテーマにした映画と本が話題になっています。
映画「それでも夜は明ける」と、奴隷だった女性の手記「ある奴隷少女に起こった出来事」です。
映画はアカデミー賞作品賞を獲っていますし、本もベストセラーです。
リリースされるタイミングはたまたま重なっただけだと思いますが、アメリカ国内で人権に関する意識が一層高まっているのかもしれません。

人を物として扱う奴隷制度はペットの売買と似ている。

僕は最近ペットを飼いたいなんて言い出して、ペットの入手方法などを調べていました。
しかし、そこで行われているやり取りはまさに、映画と本にあった奴隷制度と同じものでした。
人を人として扱っていないわけですから当たり前のことではありますが、ペットの購入を企む自分がまるで奴隷主義者のように感じました。

「まあ、かわいいクロンボ!」見た目で値段が変わる。

「ある奴隷少女に起こった出来事」で白人女性が店先で見かけた黒人の女の子を指して放った台詞です。
ペットショップで「かわいい、このチワワ」と言っているのとまったく変わりません。
訳ありの動物を売る専門サイトがあるのですが、「出っ歯」「受け口」「関節が緩い」「鼻の色素が抜けている」などの理由で安売りされている動物が並んでいます。
ブサイクな動物を飼うということ自体は良いと思うのですが、そもそもブサイクなので安く売りますという感覚が残酷に感じました。

安く買った奴隷はいつ死んでもいい存在。

奴隷は1年に1回元旦に競りにかけられ、その後1年をどこで過ごすかが決まります。
母親から幼い子供はみんな取り上げらてしまい、どこに売られて行くのかも母親には知らされません。
かわいくて若い少年少女は高値で買われていきますが、当然売れ残りもいるわけです。
安値で買った奴隷は当然大事にしてもらえませんので、いつ死んでもいいような存在です。
訳あり動物を安値で購入した家から「この犬は安売りだったから、やっぱりダメね〜」って台詞が聞こえてきそうです。

ペットは殺されても、器物損壊であって、あくまでモノ扱いです。
問題があるからと言って返品すると、次の飼い主が見つかる可能性はほとんどないそうです。
黒人奴隷の物語の中にも良心的な白人たちはいました。
いつのときでも弱者の気持ちに立てる人間でいたいものです。

ある奴隷少女に起こった出来事
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