4年前、このボーリングの玉のような状態のときに、福岡に遊びに来た友達は思わず僕の顔を指差した。
「たかひん!モグさんはこれで良いって言ってるの?」
…これで良くないとも言われてないけど、良いとも言われていない。
この頃、何度目かの人生のどん底だった。

今はどんな状況か知らないけど、当時すでにサイト制作をフリーランスに依頼することは激減していた。
仕事が手に入らないカツカツの状態で、今さら絵を描きはじめることに迷った。
お金が稼げないのに、もっとお金にならないことに手を出している気がした。
絵本のコンテストに応募するため絵本を4冊描いたけど、予選も通過せず、それをZINEにしても、電子書籍にしても、絵本アプリにしてもまったく売れなかった。
そこでようやく、自分が描きたいものを描いてるからダメなんだと理解し、本名で絵を描くことを辞めた。
自分をきっぱり捨てて、みんながほしい絵を描く−。

小説「巌窟王」のモンテ・クリスト伯は幽閉されていた部屋の中で必死に体を鍛え、復讐の機会をうかがう。
何かを成し遂げたいときは、まず初めに体を鍛えるべきだという。
ボーリングの玉から、再びの社会復帰なるのか。
一日一日大切に繰り返すしかない。

著者近影

あと5キロ絞るんや、どや

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