映画「恋人たち」を観て考えるゲイのカムアウト(ネタバレあり)

「恋人たち」予告篇


映画の3分の1がゲイのお話

“評判が良い”と聞いていた「恋人たち」をようやく観ることができた。
この映画は3つのエピソードで構成されている。
そのうちの1つが“あるゲイ”の物語だ。

ー以下、あらすじー

弁護士として裕福な生活を送り、若いゲイの恋人もいる。
でも、その心は満たされることがなく、恋人とも簡単に別れてしまう。
その一方で、学生時代に好きだったノンケのことはずっと想っている。
そのノンケにはカムアウト済みだけど、そいつが好きだったということは伝えていない。
そいつは結婚し、小さな男の子ももうけている。
妻は夫の友達がゲイであることに不信感を抱き、夫に友達付き合いをやめるように言う。

ノンケに片想いしている限り、幸せになれないという現実

ノンケに片想いしているゲイはノンケを想うがゆえに、ゲイとの恋を軽んじてしまうことがよくある。
ノンケへの想いは決して結ばれることがないゆえに、理想化される。
その結果、ゲイとの恋愛が汚れて見えたり、安っぽく見えたりしてしまう。
だから、目の前にいる人を大切に出来ない。
ノンケへの片想いは無限地獄行きの切符なのだ。

カムアウトしてるがゆえの悩み

映画では、ノンケにカムアウトしてるがゆえの悩みも浮き彫りになっている。
僕はノンケ友達に男の子が産まれたときは、考えすぎなんだろうけど、少し身構えることがある。
ゲイ=同性愛者なんだけど、ゲイ=性的に信用出来ないという偏見を持っている人はまだ多い。
奥さんに勘違いされないように行動しなければとは思うのだ。
また、ノンケの男友達自身にも警戒されたことがある。
一緒に車で出かけたときに、サイドブレーキに手をやると、助手席のノンケの手を上から握ってしまったことがある。
そのとき、相手が慌てて手を引っ込めて、車内の空気が微妙になったことがある。
ゲイに理解がある友達だけに、なんだか少し悲しくなった。

誰も責められない。

ゲイはなんのためにノンケにカムアウトするのか。
理解してほしいからに違いないのだけど、知ってくれてるがゆえに上手くいかなくなることもある。
誤解されても、相手を責めるわけにもいけないような、やるせない気持ちになる。
この映画の物語に触れて、そんなやるせない想いがふっと湧き上がった。

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