2004年から2007年に連載されたこの漫画を読んでみました。
副題に「新人刑務官と或る死刑囚の物語」とある通りに、主人公は刑務官です。
そして、主人公と対峙する死刑囚がいて、物語の最初にこの死刑囚は死刑が執行されることが書かれています。
だから、この漫画はサスペンス映画でよく見られる死刑囚が死刑を免れるために主人公が奔走する話ではありません。
死刑の是非をめぐって主人公が延々と自問自答をするだけの漫画です。
うじうじとした主人公や、読んでてこちらが恥ずかしくなるような臭いセリフが最初は気になりました。
このまま全部読むかなあ…と思ったのですが、中盤になりどんどん話が深いところに落ちていき、最後は夢中で読んでいました。
なんで最初は主人公にイライラしたのかなあと思ったのですが、物語の序盤は読者以上に死刑や犯罪についての認識が甘かったので、読んでるこちらがイライラしちゃったんだと思います。
そして、主人公が成長していくにつれ、読者はいつの間にか主人公に教えてもらう立場になるんだと思います。
作者の郷田マモラさんはそのあたりも計算して、描いていたんでしょう。
独特の絵が印象的にですが、犯罪にまつわる作品が他にもあるみたいなんでぼちぼち読んでみたいです。
1ページあたりの文字数がすごく多くて、1冊読むのにすごく時間がかかる漫画なんです。

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