泣く大人 (角川文庫)

俺は世話好きではあるが、やっぱり長男には見えないらしい。
何度か話した相手に「もしかして末っ子やろ」と言われた。正解だ。
しかし末っ子らしさなんてもの、どこからわかるのだろう。
世の中、甘えん坊な長男長女も多いわけだし、兄貴なんてその最たるものだし、俺は確かにわがままで泣き虫だが。

泣かないのが長男長女である。

なんて大胆な定義だ。
なんだか俺の中で長男長女はあまり泣かないというイメージが勝手に作られている。
それは俺の兄貴が俺の前で泣いたことが生まれて1回しかないことが起因していると思う。
兄貴は泣かない。
とにかく泣かない。
ドラマを観ても、怒られても、失敗しても泣かない。
それは強いというより、ただ泣く習慣があまりないだけだと思う。
弟の前では泣かないという強がりもあるのかもしれない。
それに比べると俺は泣くのを隠す必要がない家庭環境、すなわち末っ子として生まれてきたので泣きたい放題である。

それにしても「末っ子やろ」といきなり言われるぐらいだ。
俺の普段の行動はよっぽど稚拙なのだろうな。
気をつけねば。

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