この先、どんなことがあっても

僕は鹿児島県に行ったことがほとんどありません。
中学生時代に修学旅行で行ったきりです。
旅先で具合が悪くなったのですが、当時は安定剤の類を服薬していなかったために辛い旅行になりました。
3日間食事が喉を通らず、水の入ったペットボトルを片手にコアラのいる動物園や天文館通りをウロウロしました。
当時は教師からも仮病扱いされていたので、ホテルで待機とはいかなかったのです。

桜島桜島 / 柏翰 / ポーハン / POHAN

他の生徒が寝静まった部屋で一睡もできず、徹夜をしながら過ごしました。
2晩目のホテルの窓からは桜島が見えました。
暗闇の中で始発の電車が走り始めて、そしてようやく朝陽が登り始めました。
光を浴びて少しづく色づく桜島を見つめながら、その時は「多分、この先、ここまで辛い経験はしないだろう」と思いました。
実際はそんなことはなかったわけですが、それでもその経験は自分の中で長い間特別な存在でした。

この先、どんなことがあっても、桜島を見てたときの自分に恥じないようにしようと思いました。
この先、どんなことがあっても、1番辛かったのは桜島を見ていたときなんだと思うと、不安な気持ちが少し楽になりました。

天文館通りにいつか行って、蒸気屋でかるかんを買おうと思っています。
しろくまを腹いっぱい食おうと思っています。

画像提供:天文館 / Osamu Iwasaki

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