自然サバイバルからバトル・ロワイアルになっていく漫画「自殺島」の主張

自殺島なのに自殺したい人がいなくなる?

「自殺島」という漫画を知っていますか?
2009年に連載が開始されたので、もう5年続いている漫画です。
自殺未遂を犯した人間が強制的に送られる「自殺島」という島を舞台にした物語です。
主人公はもちろんのこと、登場する人物は全員自殺未遂者で構成されており、冒頭は島に送られた人間が次々に自殺をやり直します。
これがなかなか衝撃的なのですが、自殺し直すことができなかった人間たちはそこから、島で「生きよう」ともがき始めるのです。
「なんて矛盾!死にたいんじゃなかったの??」という感じなのですが、話が進むにつれ、死にたい人などいなくなります。

誰だって殺されたくはない。

最初は食べ物の自給自足の方法などをアウトドア小説のように解説することが多かったです。
僕はそういった植物や昆虫を拾って食べる話が好きなので楽しく読みました。
しかし、途中で他の集落に住む人間がやってきて、略奪を始めます。
そこからどんどん話はエスカレートし、現在では100%殺し合いの話になっています。
奇妙な絵が妙なリアリズムを生んでいるせいなのか、ハラハラするようなシーンばかりです。
「死にたい」なんて言ってる場合じゃなくなり、いかに殺すか、そんな談義が出てきます。
殺し合いが激しさを増すにつれ、登場人物は強くたくましく生き生きとしてくるのです。
人間は恐ろしい生き物です。

結末はどうするんだろう。

この漫画はまだまだ続きそうです。
最終的に生存者が島から脱出することになるのか、島に平和が訪れるのか、落とし所はわかりません。
「生きる」「殺す」「自殺する」命を賭けた3つの取引がグチャグチャになってる今が読み頃かもしれません。

画像提供:自殺島 10 (ジェッツコミックス)

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