94年に放送されたテレビドラマ「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」をご存知だろうか?
赤井英和が主演を務め、Kinki Kidsのドラマデビュー作として有名な作品である。
内容は、息子をイジメで亡くした父親の復讐劇というところか。
ドラマは息子役の堂本剛がこれでもかこれでもかとイジメを受け、最終的に殺されてしまう。
そのことを知った父親役の赤井英和が復讐の鬼となって最後に悪を成敗して物語は幕を閉じる。
あまりに過激な内容に、教育関係者からクレームがつくなど当時かなりの問題作であった。

このドラマが放送されたとき、僕は中学2年生でちょうどいじめられていた。
ドラマの設定も同じ中学2年生だったので、毎週食い入るように観てしまった。
このドラマに何か救いを求めていたわけではないが、目が離せなかった。
しかし、ドラマの主人公は救われることなく、殺されてしまった。
その回で僕は心が折れて、観ることをやめてしまった。
そのため、父親が復讐劇を繰り広げたという結末も最近まで知らなかった。
一緒に観ていた親には「あなたたちもイジメに遭ってたら言いなさいよ」なんて言われていたけど、過激なドラマが流れるなか、とても言い出す気分ではなかった。

このドラマはいじめが主題だが、少しだけ同性愛の内容も含んでいた。
ゲイの教師とゲイの生徒が登場するのだ。
男同士のキスシーンもある。
見てはいけないと思いながら見てしまい、意識してしまった。
“イジメ”と“ゲイ”という僕が抱えるタブーを2つも扱った恐ろしいドラマ。
ドラマの出来不出来は知らないが、当時の僕には重すぎた。

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