アイデンティティが邪魔をする。

アイデンティティとは、心理学と社会学において、ある者が何者であるかについて他の者から区別する概念、信念、品質および表現をいう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/自己同一性

その昔、少年は皆、アイデンティティのために旅に出た。
そんなもの探さなくても、大人になれば嫌でも身についてしまうと分かっていても抑えられない衝動を抱えて。

どんな人でもそれぞれにこだわっているところがある。
「すべてにおいてテキトーな人生を送っているよ」とおどける人ほど、譲れない部分を有している。
自分でも気づかないほどの心の隅に潜んでいる本当の姿。
明け透けな人が持つ“不可侵領域”は恐ろしい。

どんなくだらない話をしたって、相手のアイデンティティはそこかしこに存在している。
どうでもいい会話から相手のプライベートルームに踏み込んでしまって、踏み込んだことすらわからないまま行き過ぎていく。

探していたはずのアイデンティティはどうしてこんなに大きくなった?
いつも真っ直ぐに僕を見つめてくる。
アイデンティティはいつも真剣で冗談で誤魔化せない。
心を強くも弱くもするそれに、僕は今日も振り回される。

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