僕が恋人と同棲するために実家を出てから、6年ぐらい経つ。
実家を出る直前に、実兄の嫁が「弟君はいい加減、実家を出るべき。お義父さんお義母さんの教育は間違っている」と指摘して、2つの家の間で大喧嘩になった。
そのタイミングで家を出たわけだから、それでいいんだけど、まるで家から追い出されたような流れになった。
それからは金を稼いで経済的に自立することに集中した。
ふとした瞬間に思い出すほど、兄嫁に腹を立てる日々だった。
でも、それが結果的に職種の鞍替えを促し、売上を伸ばす原動力になったことも確かである。
この6年間、朝から晩まで必死だった。
負の感情はそれなりの役目を果たしたのだ。

僕は、昔から“復讐”とか“仇討ち”とか、そんなエッセンスを含むコンテンツが好きだ。
それは僕自身が気質的に“復讐”や“仇討ち”を好む思考回路だからかもしれない。
このままずっと、そんな感情に支配されるのはごめんだから、もういい加減忘れてしまいたい。
どうでもいいし、だいたい。
でも、すべての負の感情がなくなると、それこそただの腑抜けになりそうだ。
楽しい瞬間にも、何かを憂うことは、自分のような躁と鬱の狭間で不安定な人間にとって、上手に精神のバランスをとって生きるための知恵なのだ。

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