「あんたは残念だった」と言ってしまう祖母の老い

僕は昔から祖母が好きだったのですが、最近は会いに行かなくなりました。
今年で88歳。
認知が出てきているせいか、話す内容が変わってきました。
僕に対して理解のある貴重な存在だったのですが、だんだん「結婚」や「学歴」「職業」の話が増えてきました。
同じ話を繰り返すなんてのは、年寄りには当たり前のことですが、認知のせいで本来思っていたことを口に出すようになったのかもしれません。
今までは彼女なりに気を使っていたのかもしれません。

ある日、祖母はいろんなことを逡巡したような顔をした後、「兄ちゃんはまあまあだけど、あんたは残念だった」と言いました。
その後、「さあさあ、はい」と1万円札をヒラヒラさせて持ってきたので、かなりショックでした。
「なんだこの見下げられている感じは…」と思いながら帰路についたのですが、それっきり会っていません。
今までも祖父、兄、従兄弟の成功談は多い人ではありましたが、わかりやすく比べられるとさすがに気分が悪いものです。

先月、祖母は老人介護施設に入居しました。
そして、そこの入居者と仲良くなって、元気に過ごしているようです。
しかし、僕はなんだか会う気力がありません。
祖父も学歴や職業に厳しい人だったので、晩年は冷たい態度を取られたのですが、祖母も似たようなものかと思うと心底がっかりしました。
何よりそんなことぐらい笑って済ませることができない、余裕のない自分が嫌になります。

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1 Comment

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