中学校を辞めた日

僕は社交不安障害による、パニック障害やうつで中学3年の途中で学校に行かなくなりました。
当時、医師からもそんな診断はされておらず、僕自身が自分がなぜ具合が悪いのかわかりませんでした。

学校に行かなくなったのは暑い夏でした。
セミが激しく鳴いて、うだるような暑さで晴天の日が続いていました。
ご飯が喉を通りません。
拒食症の治療は上手くいかず、体重は減り続けました。

ある日、今日で学校に行くのは最後にしようと決めました。
そうすると、その日は少し気分が楽になりました。
目に映る学校の風景を割り切って見ていました。

昼食後に、校内放送で放送室に呼び出されました。
放送室には美術の先生が1人いました。
彼は担任ではないし、僕は美術部でもないので、面食らったのですが、とりあえず椅子に座りました。
すると唐突に「学校にだけは来なさい。君を見ていると、昔の自分を見ている気がする」と言われました。
そして、教師になるまでの経緯を聞かされました。
確かに美術の授業は好きでしたが、自分が不登校になることを決意したことに気づいた人は担任も家族も医者も友達も誰もいなくて、彼だけでした。

…エ、エスパー?

本当は言いたいこともあったのですが、結局止められるだろうから、適当に返事をして帰りました。
美術の時間楽しかったなあとそんなことを思いながら、その日の夜、教科書とバッグとジャージと制服を全部ゴミ袋に入れて捨てました。

画像出典:つくる・見る・学ぶ 美術のきほん―美術資料

1 comment

  1. お久しぶり!
    何だか会ってない間に色々変化があったみたいで。
    何度か電話やメールしたけど、多分通じてなかったんかな??

    おそらく以前からその先生はたかひんの事を見守って(?)たんかなぁ〜と勝手に思ってみたり•••。

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