おちんちんの話

官能小説やエッチな体験談はネットでいくらでも読める便利な時代ですが、簡単に手に入る分ありがたみもなくなりました。
入手することが困難な時代には、そこにロマンがありました。

アダルトコンテンツの中心は動画に移ってしまった今、官能小説なんて必要がない人も多いと思います。
しかし、官能小説も1つの文学のジャンルです。
素晴らしい官能小説にはそこらの恋愛小説より、はるかに趣きのある空気が宿っています。

しかし、そんなことを言いながら、僕はそんな文学的な官能小説はほとんど読んでいません。
僕が読んだのは、何の事はない”ただのエロ本”です。
3つ年上の兄はとにかく”ど助平”で、部屋にエロ本が溢れていました。
彼の本棚には問題集とエロ本が交互に立ててあり、それは異様な雰囲気を醸し出していました。

僕は兄より先に家に帰ってくると、いつも新作のエロ本を読んでいました。
女の裸に興味がない僕はカラー写真のページをすっ飛ばして、エロ小説をくまなく読みました。
そこで覚えた隠語は、いまだに猥談するときに使っています。

兄の買っていた中に、その月に発売されるエロビデオを紹介する「ビデオボーイ」という雑誌がありました。
毎回、とにかく下品で猥褻でアホくさい内容でした。
しかし、僕は書いている内容より、どちらかと言えば、こんなスケベ小説を鼻息を荒くしている書いている中年の作者の姿を想像して萌えました。
逆に言えば、ゲイの僕にはノンケのエロ本はそういう楽しみ方しか出来なかったわけです。

僕はホラー映画とエロ本のせいで、心が歪んでしまったのでしょうか。
いや違います。
歪んだ心をホラー映画とエロ本に救ってもらったんです。

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