The struggle between life and death is traumatic for those who lose loved ones in the camp.The struggle between life and death is traumatic for those who lose loved ones in the camp. / Crossroads Foundation Photos

すごく間抜けな話があります。
通信制高校3年目の秋、僕は急にノンケのふりをしなければいけない状況に追い込まれました。
高校1年目、2年目は人間関係自体が発生していませんでした。
僕は週に1回日曜日に、さっとスクーリングと言われる授業を受け、さっと帰っていたのです。
3年目に学校は様変わりしました。
県内でこの通信制高校というものが、高校中退者の救済になると脚光を浴びたせいで、生徒が一気に増えました。
そして、学習会と呼ばれていた課外活動が活発になり、僕は初めて学校で友人ができ、話すようになったのです。

夏に同級生の男と付き合うようになると、当然「あんたたち、ホモなんじゃない?」と言われるようになりました。
細かい振る舞いの中に、その異常さを察知する鋭い女がいたのです。
そこで、「断固違う!」と態度を硬化した僕は「○○ちゃんかわいいし!」と取ってつけたように言い放ちました。

すると、帰り道にその○○ちゃんと同じ電車の同じ車両で一緒になってしまったのです。
別に話したくもないので、よそを見てるとその○○ちゃんは僕の方に歩いてきました。
「ごめん、あたし大好きな彼氏いるから」とすごく申し訳なさそうに言われました。
その哀れなものを見るような目はいまだに覚えています。
「ああ、そ、そう。うん、わかった」
なんなんだこの敗北感は。
地下鉄の中で唖然としました。
なんだかすごくムカついて学校に行きたくなくなりました。

ところがどっこい、このフラれ話で僕は完全にノンケ要員に復帰しました。
「疑われれば、○○ちゃん」という感じで完璧なアリバイになったのです。
どうやら1番仲が良かった女が勝手に○○ちゃんに話してくれたおかげで、僕は勝手にフラれたようです。
本当に要らないお世話です。
その女とはその後のしぶとく交友が続き、その○○ちゃんが最終的にその彼氏と東京の大学に行き、その上結婚したことまで教えてくれました。
本当に要らないお世話です。

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