演歌よ今夜も有難うー知られざるインディーズ演歌の世界

昔、主に演歌のCDやカセットテープを販売する店で働いていました。
その後すぐに、そのお店は残念ながら、閉店してしまいました。
店の客層がほぼ60歳以上のシニア層であるため、独特の雰囲気の中で若者とは違う対応が必要でした。

まず、チャートの基本になるTOP100を暗記する。

演歌のテープの売れ筋タイトルは基本的にほとんど変わりません。
TOP10が、年中まったく動かないオリコンチャートを想像してみてください。
新曲も出てはいるのですが、(演歌チャート内で)ヒットしているのは年に1、2曲でした。
だから、店員はまず、TOP100の「名前」と「曲名」を一度全部覚えてしまいます。

曲にまつわる情報も覚える。

「タイトルはわからないんだけど、○○先生の曲で…」という問いかけが多いのも演歌独特の世界です。
若者の場合は「アーティスト名」かせめて「歌のタイトル」ぐらいは調べてきますが、お年寄りは調べる手立てがないのです。
まさに店員にGoogle的な対応を求めてきます。
「フ〜フ〜ン♪」と鼻歌を歌い出す人もいます。
「名前」と「曲名」を当てなければテープは売れません。
その時々でイントロクイズになったり、連想クイズになったりするのです。
正答率の高い店員がもっとも売上に貢献できました。

テレビ出演した後は、注文が殺到する。

当てなければ売れないという、クイズ選手権において、デキる店員は、紅白歌合戦やNHK歌謡ショウのチェックも欠かしません。
テレビを情報源にしているお客さんが多かったので、テレビ出演後は注文が殺到します。
紅白歌合戦の後は中島美嘉など演歌以外のCDもよく売れます。

入荷の連絡をしても、忘れてしまうお客さん。

店にない商品はメーカーの在庫を調べて発注します。
そして、商品が入荷したら、こちらから電話をかけますが、1回の電話だと忘れてしまう人が多かったです。
その場合は、数日おきに電話して「正」の字を書いていきます。

演歌カラオケ教室の先生はお得意様。

演歌カラオケ教室の先生は課題曲のテープを一度に40本以上買っていく場合もあります。
彼らが次の授業の課題曲にどの曲を採用するかどうかは、新曲のヒットに大きな影響を与えます。
また、テープに楽譜が封入されているどうかが、曲選びの基準の1つでした。

LDが売れる。

若者にはその存在すら忘れられているLDですが、演歌の世界では現役のメディアでした。
カラオケに使う目的でカラオケバージョンは売値が高いのに、非常によく売れました。
お金をたくさん持っているお客さんが多いので、曲名さえわかれば売れるのです。

いいものは何年経っても売れる演歌の世界で、特にロングヒットをしていた作品の中で本人も作品もホモホモしい作品を最後に挙げます。
昔の演歌は男同士の契を描いたガチホモっぽい詞が多いので、ついつい反応してしまいます。

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