最近、ヒトラーをパロディネタとして扱っている作品がヒットしている。
真面目に第二次世界大戦でのヒトラーを扱った作品は昔から数多く作られています。
しかし、ここ数年はヒトラーの個性的なルックスや振る舞いを話のネタとして扱っている作品もヒットしています。
ヒトラーが生きてたら激昂する内容なので、生きていたら制作者は彼の親衛隊に即処刑されているでしょう。
映画「その男、国家機密につき」
もし、ヒトラーが生き延びていて、今日の世界に多大な影響を与えてきたとしたら?という疑惑をジャーナリストが追います。
この作品は一応ホラー仕立てなのですが、僕にはコメディ映画に見えました。
モキュメンタリー(ドキュメンタリー風)が好きな人にはたまらない映画だと思います。
僕はめちゃくちゃ面白かったです。
売り上げランキング: 175,709
映画「わが教え子、ヒトラー」
ヒトラーの演説の指導にあたったのはユダヤ人の俳優だったという実話?ベースのこの映画。
敗戦直前のヒトラーが精神的に病んでしまい、引きこもりの哀愁あふれる甘えん坊と化して、ワンワン泣きます。
ただ、この作品はヒトラーを情けなく描いているだけではありません。
ユダヤ人である主人公が、自分の選択を迷う様子がしっかりと描いてあり、ナチス関連の映画の中でも秀逸な作品です。
売り上げランキング: 122,708
小説「帰ってきたヒトラー」
なぜだかヒトラーが現代にタイムスリップしてしまったというトンデモ設定で始まるコメディ小説です。
ヒトラーの会話と現代人の会話が見事に噛み合っていないことで、逆にモノマネタレントとして成功していきます。
物語はこの最初から最後までとことん噛み合っていないヒトラーと現代人の会話がメインになりますが、ヒトラーの何から何までの拡大解釈がとにかく笑えます。
この小説はドイツで130万部を突破するベストセラーになったそうですが、何とも自虐的です。
ヒトラーが出てないので、今回は紹介していませんが、ナチスの残党が月面基地を作って地球の侵略を企む「アイアン・スカイ」、ナチスの兵隊のゾンビが若者を襲う「処刑山」など、ナチスが面白おかしく扱われている作品は他にもあります。
戦争パロディは不謹慎ではありますが、それだけ時間が経ったということでしょうか。