僕はお金を払ってマッサージしてもらったことがないのですが、最近肩こりに加えて腰も痛いときがあり、行ってみたいなあと思うようになりました。
マッサージといっても種類がいろいろありますが、やはりオイルマッサージでしょうか。
オイルか…。
すぐイヤラシイ想像につながってしまいます。

しかし、僕はマッサージ店経験はないもの、整体院と鍼灸院の経験はあります。
整体院は実家の近くにありました。
顔色の悪い男に電気が流れる謎の器械を当てられ、とにかく痺れました。
スーパー銭湯にある電気が流れる風呂と似たようなものです。
保険診療で500円ぐらいでしたが、あれならたこ焼き食ったほうがいいです。

針を打ったこともあります。
小6のこと、心療内科の治療が上手くいかない僕を見かねて、母が藁をもすがる気持ちで連れて行きました。
そこには中国人みたいな、いや多分中国人だったと思うのですが、仙人みたいなお爺さんがいました。
お爺さんはアルコールが底に溜まったサビついたステンレスの箱に手を伸ばしました。
中には線香花火のようなものがたくさん。
なんだかすごく嫌な予感がしました。

それは、針というより針金でした。
僕は当時、テレビの影響か、針は特殊な技術だからそこまで痛くないんじゃないかと考えていました。
しかし、実際は膝小僧から普通に血が出て、普通に痛みます。
そのまま片足ずつ10カ所に針を打ち、お爺さんは「次は我慢しなさい。」と言いました。
医者が我慢を強いるときは、よっぽどツラいことばかり。
お爺さんは勢い良く、足の薬指に針金を突き立てたのです。
その痛さは想像を絶するもので、今でも忘れられません。
結局、2回通院して、母を説得しました。

それから、3年後、朝刊にお爺さんは載りました。

– 福岡の鍼灸院、医療器具の使い回しで多数の患者がHIV、肝炎に感染か –

「じ、じじい!」

中3にして僕は福岡大学でHIVと肝炎の検査をしました。
結果は陰性でしたが、針治療は二度としないと心に決めました。
包茎の手術をしたほうがよっぽど有意義です。

2回目の診療の最後に「次は耳やるからね」とお爺さんは小声で囁きました。
耳にはツボが多いと。

画像出典:massages at gay beach : dolores park, san francisco (2013) / torbakhopper

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