12月はまほろばくんはけっこう長く福岡に滞在していたんだけど、朝と夜に顔を合わせるだけだったせいか2人で出かける機会は少なかった。それでも土曜日には友達を呼んでみんなでかぶりものをして仮装してカレー鍋を食った。まほろばくんは神戸在住の学生なんだけど、卒業後一緒に暮らすため福岡で就職活動をしている。俺が専属医による治療が必要な病気だから福岡に住む必要があるとはいえ、友達に話すと大抵はびっくりされる。でも、付き合うまでの変遷を考えるとなんだかそっちのほうがしっくりくる。彼が俺のサイトの掲示板に書き込みをくれてからほどなくしてメールと電話でやり取りするようになったけれど、疑似恋愛のようなものは生まれなかった。- まほろばくんはそれどころじゃなかった – と書くと彼に怒られそうだけど、彼は”学校”と”家庭”と”人生”でとんでもなく悩んでいて、”ゲイとして生きることについて”の質疑応答で3、4時間メールをしていて不覚にもスタバで涙がでたことを覚えている。いまならもっと適当に対応するだろうけど、当時の俺はそんな器用さはなかった。結果、彼の相手が務まらなくなって1年と半年連絡を絶つことになった。しかし1年前、毎日に希望が見いだせずにいた俺はなんとなく彼に「ひさしぶり」とメールを打った。折り返し、久しぶりに彼の声を聞くと心にじわーっと何か溢れてくるものがあった。そうそう!これだよ!人生に必要なものって!!道ばたのガードレールにもたれて2時間話した。総理大臣が2回変わる間に互いが目指すものも変わっていた。たまにケンカはするけれど、話していないときに話せる人は彼しかいないと思ったのだ。暮らすのだ。一緒に暮らすのだ。
この間撮ったまほろばくんの写真なんだけど、赤いセーターを着ると”香田晋”みたいな雰囲気になる。
これで二十歳。感動的だ。

俺は最近韓国風な髪型にした。来年の流行を先取りだ。

今日、ブログを通じて知り合って時々メールをしていたゲイの友達と初めてお茶したんだけど、「自分は昭和系」らしい。そういうとまほろばくんも昭和系な気がする。”昭和系”初めて聞いたけどかわいくてとてもいいと思う。来年は昭和系がくると思う。
クリスマスに友達がくれたヒイラギの木が切り花じゃなく植木鉢に植えられたものだと今日気づいた。観葉植物は憧れるけどいつも枯らしてしまう。今度こそは枯らさないぞ!強い決意を持って自分の部屋で育てることにした。植物や動物を飼うといつも自分の不安定さを痛感する。毎日水や餌をやる、定期的に掃除する。生き物は服や時計と違っていつも一定の愛情を必要とする。それは人間の友達や家族、恋人の場合はなおさらである。そして、俺はそれが一番苦手だ…。苦い思い出がハムスター、犬、海水魚、友達、恋人…と並んで頭に浮かぶ。使わなくなっていた絵の具は引っぱりだせばまた描けるけれど、大切な人は戻らない。「いま何やってんだっけ?」「…知らないけど平気」は人が強いわけじゃない。そのひとが居なくなったら泣いてしまうくらい大切なひとを大切にしたい。だからヒイラギも大切にするのだ。
「こんなことじゃ駄目だ」と思う日が続くと嫌になる。人から否定されるのも嫌だけど、自分のことは誰より自分が知ってるから”今日の価値”は俺が一番わかってる。「おう。今日はがんばるよ」口癖のようにこればかり言ってる。「一生懸命走らないと限界の速度も分からないよ」学校の先生の言葉。力いっぱい悔しくなりたい。