2007 年 10 月 30 日

夕食のあとぼんやりしてると、電話が鳴った。
珍しい名前。昔の友人だ。
受話器から救急車の音が響く。
少し耳から話す。
「たかひろ元気かあ」大きな声。そしてその上に乗りかかるように大きなサイレン。
「え。救急車うるさい」
「あ。救急車今真横」
「かけるタイミングわりーよお前」
「いいじゃんもう通り過ぎたけん」
俺が今どこにいるのか尋ねると彼は岡山だと言う。どうやら出張らしい。
「たかひろ今元気やろー」
「ん?まあまあかな」
「いや、たかひろは電話の第一声で調子がわかる。カラ元気が多いけど!」
「なんだよそれー」

その後は最近読んでる本や漫画、観た映画をお互いに話した。
「学生時代は全然新刊出してくれなかった京極さんの新刊、買ったまま読んでねえ。時間がないのはやだなあ」と彼は最後にぼやいた。
学生時代、彼ほど読書家はいなかった。
ただ読む本がとてもマニアックだった。民俗学、郷土史。妖怪変化。

先日、相方から「十二国記」という本を薦められて今日少し読んでみた。
まだよくわからない。たった20ページだ。
仲がいいヤツ同士で本やCDをお互いススメまくる。
たまに否定されてケンカになる。
いくつになってもそういうのって楽しいな。

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2007 年 10 月 29 日

前に通っていたジムとは違うジムに入会した。
ひと月の費用は少しだけ高くなるが、その分施設は新しく快適だ。
運動しながら音楽チャンネルが観れる。好きなPV観ながら走るのは心地いい。
インストラクターも親切で活気がある。
コースを選ぶようになっているので、筋肉をゴリッと付けることにした。
運動した後、ぐっすり寝た翌朝、なまっていたカラダが息を吹き返した。

今日も夕方からジムに寄った。
走ってるとsalyuのPVがよく流れる。
聴けば聴くほどいい。何より力強い。そして美しい。
強さは美しさだ。
まずは体力が欲しい。やりたいことをやり抜けるカラダが欲しい。
そんなカラダに宿る精神はきっと美しい精神だろう。
大切な人を守れるココロだろう。
いつも叫んでる俺の声、あなたに届いているだろうか。

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中州の水面
カラオケの画面(Syrup16gの歌詞)
休みの朝。
頭に慣れないワックスつける。
親富孝通りの外れの定食屋で飯を食う。
相方におかずを一口ずつもらう。予想以上に旨くて感動する。
カラオケに行く。(写真はSyrup16gの「遊体離脱」のサビ)
ラウンド1でメダルゲームに興じて負けまくって、愕然となる。
CDSHOPに寄るつもりが8時過ぎて閉店してる。
リンガーハットでまあまあな味のちゃんぽんをすする。
家に帰ってDVD、映画「パッチギ」を観る。
帰りに買ってきておいたモスシェイクをズーズー吸う。
「映画あんま面白くなかったね」と感想一言で終わる。
そんななんてことない休日が終わった。

翌朝、すごくうなされて俺は目を覚ました。
路上で人に殴られる夢だった。
寝る前に観た映画に暴行シーンが多かったからだろうか。
起きるといつも腕まくらしてるはずの俺の腕が布団の中にあった。
横を見ると相方が珍しく俺を腕まくらしていた。
俺と目が合うと、相方は「うなされてたから」と呟いてまたいびきをかきだした。
その朝はいつもより少し幸せな朝だった。
少しじゃないな。涙が出るほどそんな些細が嬉しかった。アトムみたいな髪型

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2007 年 10 月 22 日

真夜中の信号機
昨日の夜、相方に悩みを相談すると俺の期待した言葉がかえってこなかった。
相談なんていいながら結局慰めや同意がほしいだけだったのだ。
“自分が正しいのか”、“相方が正しいのか”なんて考え始めるとグルグル頭は痛くなった。
相方はそんな俺を気にせずゴシゴシ歯を磨いている。
そして、5分経って、気づく想う。大切なこと。
明日からしばらく相方とは会えなくなるなあ。今日の夜仲良く寝る方が大切だよなあ。
今日の飯をご馳走してもらったお礼をぽつりと言って、頭まで布団をかぶった。

目の前のことでいっぱいいっぱいになると大切なことを見失う。
いつも青信号。我を通すだけだった俺がめずらしく一旦停止赤信号。
正しいことより幸せなこと。たのしいこと。

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2007 年 10 月 21 日

軒先のバッタ
両親が実家の庭でガーデニングを始めてから、ずいぶん経つ。
春夏秋冬、季節の変化に合わせて途切れることなく花が咲いている…らしい。
“らしい”というのは普段そんなに俺は庭を見る習慣がない。
それでも外壁をツタが覆い、大きな蜂に気をつけて門戸を開けることが多くなり、毎晩ガラスにヤモリが貼りついているのを見ると庭が変わってきたんだなと気づく。
今日、普通のバッタが足元を跳ねた。
覗き込みながらふと思う。
トノサマバッタっていたよな。どこ行ったんだあれ。
今年の夏、近所の小学校の横を通りかかると校庭で園芸の時間だろう。子供たちが鉢を持って並んでいた。
大きな声があがる。
「アリ!アリ!そこも!」と言いながら、鉢のないもう片方の手に持った殺虫剤のスプレーを必死に地面にまいていた。
なんだか少し悲しかった。

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2007 年 10 月 19 日

ラーメン屋の前
朝の空気。昼の空気。夜の空気。
街の空気はどんな風に入れ替わるのだろう。
同じ交差点に立って同じ信号を待ってるのに時間が違うと別の場所のよう。

2人の間の空気も少しずつ変わっていく。
緊張して初めまして。
相手の家の周りの地理に詳しくなったり。
ケンカして2人とも一言ずつ謝ったり。
少し離れてわかったことがあったり。

昨日、相方が「腹が減った」とラーメン屋を指差した。
俺は「いいや。俺食いたくない。CD屋にいるよ」と言った。
その場で別れて、10分くらい試聴してると相方がトントンと肩をたたく。
「早いね」「いいや。雑誌読んでゆっくり食ったし」「あっそ」
いろんなことがあったけれど、付き合いはじめて3ヶ月。
いろんな空気に触れた。

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2007 年 10 月 17 日

人のあったかさはいろんなものを通して伝わるさ。
文字。声。表情。素振り。肌の温もり。抱きしめる腕の力強さ。
秋が長い夜を持って俺の横で腰かける。月を眺める。雲はない。
手に触れたマグカップが冷たくて、指先で驚く。
ああ会いたい。会いたい。誰に会いたい?あなたは誰に。俺は誰に。
俺の視線の先。誰にもわからない。俺の足音。誰にも聞こえない。
ゴールのない迷路を楽しむ余裕はまだないけれど。足を踏み入れる勇気を知る。
長袖のきみを初めて見た。

なんだかんだで俺はいまだに半袖にパンツ。
1年中タオルを首に巻いて汗を拭う。たまにマフラー代わり。重宝。

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2007 年 10 月 16 日

白いボールを見つけた。
俺はそれに粘土で肉付けしていく。
それから絵の具でいろんな絵柄を描く。
鮮やかなボール。魅力的になっていくボール。
しばらくして描く場所がなくなったので、色紙を貼ることにする。
原型を失ったボール。色紙貼らなきゃよかったかなあなんて頭を掻く。
出来上がった塊を、しばらく飾ってみた。どうにも気に入らない。
急に思い立って色紙を剥ぎだす。洗剤でゴシゴシと洗う。
“白いボールに戻したい”、“白いボールからやり直したい”。欲求に駆られる。
残った色が混ざり合って汚く滲んだボール。新しい絵の具も重ねても色は濁ってしまう。
俺は泣いた。一晩中泣いた。
汚れた手で汚れたボールを握りしめたまま。

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2007 年 10 月 2 日

ブランコしてるところ
俺は世話好きではあるが、やっぱり長男には見えないらしい。
何度か話した相手に「もしかして末っ子やろ」と言われた。正解だ。
しかし末っ子らしさなんてもの、どこからわかるのだろう。
世の中、甘えん坊な長男長女も多いわけだし、兄貴なんてその最たるものだし、俺は確かにわがままで泣き虫だが。

泣かないのが長男長女である。

なんて大胆な定義だ。
なんだか俺の中で長男長女はあまり泣かないというイメージが勝手に作られている。
それは俺の兄貴が俺の前で泣いたことが生まれて1回しかないことが起因していると思う。
兄貴は泣かない。とにかく泣かない。
ドラマを観ても、怒られても、失敗しても泣かない。
それは強いというより、ただ泣く習慣があまりないだけだと思う。
弟の前では泣かないという強がりもあるのかもしれない。
それに比べると俺は泣くのを隠す必要がない家庭環境、すなわち末っ子として生まれてきたので泣きたい放題である。

それにしても「末っ子やろ」といきなり言われるぐらいだ。
俺の普段の行動はよっぽど稚拙なのだろうな。
気をつけねば。

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2007 年 10 月 1 日

実家の前
CSSでひさしぶりにコーディングなるものをしてたりする。
プロパティの頭文字すら時々出てこない。
最後にさわってから、9ヶ月のブランクが空いているのだ。仕方ない。

仕事。
先日、友人から「webデザインの仕事続けるの?」とあらためて聞かれた。
福祉の仕事に興味があるのは確かだ。
しかし、それに関係する本を立ち読みしたことすらない。
絵を描くのは好きだ。パソコンも好きだ。
でも、デイケアに通ってみて福祉の仕事に興味を持った。

俺自身なるようになって、ここにいるんだと思う。
ダラダラしたり、焦ったり。いろんな時間の先のある職業がなんであろうといいような気がする。
webデザイナーでなくても絵は描ける。
福祉を仕事にしなくても、人にやさしくできる。
やりたいことが本当にやりたいならカタチなんてどうでもいいのだ。

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