2007 年 9 月 1 日

“麻生久美子がいい演技をしているから”という理由だけで「夕凪の街 桜の国」という映画を友人と観た。

舞台は原爆投下から13年後の広島と現代の広島。
2つの時代を行き来しながら、1つの家族の人生を追っていく。
原爆が落ちたときの様子は小さい頃から見たり聞いたりした。
しかし、生き残った人々のその後の人生については俺は考えたこともなかった。
何年も経って亡くなる原爆症の存在。それによる差別の存在。
結婚を反対されることもある。
部落や同性愛者、障害者、特定疾患と並ぶ差別だ。

俺は映画を観て家に帰ると、被爆の語り部をしている方の手記をいくつか探して読んだ。
自殺未遂を経験している人が多いこと。やけどした女性のはなし。
激痛を伴いながらも、それでも手術を受けること。
今年に入っての久間発言が「被爆者の心情を傷つけた」とよく報道されていた。
その“被爆者の心情”が少しわかった。

この映画が作られたこと。本当によかったと思う。
映画の中での台詞-「原爆は落ちたんじゃないんよ。落とされたんよ」
その通りだ。落とされたんだ。

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