出会い「スウィートホーム(1989)」

映画パンフレット 「スウィートホーム」監督 黒沢清 製作総指揮 伊丹十三 出演 宮本信子

生まれて初めて観たホラー映画は生まれて初めてにしては衝撃が大きすぎた感はあるが、その後のホラー映画嗜好を決定付ける傑作だった。
今から23年前の映画なんだけど、監督は黒沢清。
最近の作品はあまり好きじゃないけど学生時代は一番好きな監督だった。
その黒沢監督の洗礼を小学校低学年で受けたのは運命的、いや両親の教育方針大丈夫か?という感じである。
内容は屋敷に入ったテレビクルーがバケモノに襲われどんどんやられていくという内容。
体が半分になって追いかけてくるというシーンはファミコンでゲーム化されたときには一番の売り文句になっていた。
観た後3日間うなされたことから、幼少の頃からの俺の心の細さがわかる。

悪夢ふたたび「バタリアン(1985)」

バタリアン [DVD]
「スウィートホーム」の悪夢も冷めやらぬ間に今度は「バタリアン」にて洋画ホラーの洗礼を受ける。
「スウィートホーム」は母がこの「バタリアン」は父が借りてきたのだ。
よくよく思い出すと小さい頃レンタル屋に毎週出かけていた記憶がある。
でも、ドラえもんなどのアニメを借りることはあまりなく、ほとんどホラー映画を観ていた気がする。
父はSFが好きなので当然借りるホラー映画はSFホラー。
今観ると笑いながら観れる映画でも、当時は全然笑えなかった。
幼い感性を根こそぎなぎ倒していくホラー映画たちに乾杯あれ。
内容は会社員の人為的ミスでゾンビが広まるという社会風刺的な面も覗かせるが下ネタも多くどう見ても子供に見せてはいけないホラーコメディ。

2大トラウマ映画「ロボコップ(1987)」「ダークマン(1990)」

ロボコップ [DVD]
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それはSFというよりもはやホラー…父の挑戦は続く。
「ロボコップ」と「ダークマン」この2作に共通するのは主人公が悪党による暴力によって顔を失うという点である。
一応「バットマン」や「スーパーマン」や「スターウォーズ」「猿の惑星」などの映画も観てるのだが、それら名作を完全に霞ませる怪作である。
同じシーンが未だに脳裏に浮かぶ…やってくれるぜ!父ちゃん!
ちなみに「グレムリン」なんかは可愛すぎてホラー映画とは認めない。
こういうダークな映画のパッケージによく書いてある「復讐」という言葉を覚え、漢字で書けるようになってしまった俺である。

以後のホラー映画界に多大な影響を与えた「ポルターガイスト(1982)」「ジュラシック・パーク(1993)」

ポルターガイスト [DVD]
ジュラシック・パーク [DVD]
家が舞台の「ポルターガイスト」は後の「呪怨」や「パラノーマル・アクティビティ」の原型である。
めちゃくちゃ怖そうでなかなか観れず(たまにはそういうこともある)かなり遅れて観賞。
同級生が安達祐実主演の「REX 恐竜物語」というかわいい恐竜がキューキュー鳴く映画には目もくれずに観た「ジュラシック・パーク」。
CGが発達していないこの時代によく作ったという立派な恐竜たち。
それまで観ていたゴジラが一気に霞んで見えてしまったのが物悲しい。
それにしても「ジュラシック・パーク」は思い出すだけで幸せになるくらい楽しい映画だった…。

遂に自立。「リング(1998)」

リング [DVD]
さまざまなホラー映画を観賞し立派なホラーゲイになった俺が高校1年の時に自ら出向いて劇場で観た初めてのホラー映画「リング」。
ホラー映画上級者として余裕気分で観賞するも、それまで培った免疫がまったく役にたたないJホラーの洗礼をこれまたしっかり受けて震え上がった。
館内の客が恐怖でざわめくということを初めて経験した。
内容は強い霊能力を持った子供がその霊能力を利用された挙句に殺され、その呪いが念写されたビデオテープを見ると1週間以内に死ぬというキャッチーな設定とクライマックスのシーンが話題になる。
その後はホラー映画を観ることが立派に趣味と化していく。
「CURE(1997)」や「回路(2001)」を観て黒沢清監督のファンになる。

Jホラー vs ゾンビ

呪怨 劇場版 デラックス版 (初回限定版) [DVD]
その後のホラー映画界の人気は和風ホラーとゾンビものに2分されていく。
和風映画ではストーリー重視のリングにびっくり箱の要素を付けて驚かすホラー映画「呪怨(1999)」シリーズが登場。
Jホラー人気は海外に広まり「リング」「呪怨」は米でリメイクされ、韓国では「箪笥(2003)」タイでは「The EYE(2001)」がヒット。
ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション [DVD]
ゲーム「バイオハザード」のヒットで起きたゾンビブームも「ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)」から「歩くゾンビ」は「走るゾンビ」へ変わり「28週後…(2007)」などの名作が生まれる。
ホラー映画の怖さは最高レベルを迎え、若干頭打ちになってきた。

ハンディカメラによる臨場感溢れる撮影が台頭

既に1999年には公開されていた「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で発明されていたハンディカメラで撮影する手法が、怖さ慣れして鈍化していたホラー映画ファンに大好評。
もはや何を出しても驚いてくれないなら、何も出さない。
ありえない状況をハンディカメラで身近に感じさせ、肝心なところは人間の想像力に力を借りて再現する。
バケモノ自体を最後まで見せない映画も多く、撮影コストが極めて低いのが不景気な映画界にもマッチしている。
不安の種 (1) (ACW champion)
日本ではその手法をいち早く取り入れた「不安の種」という漫画もヒット。
ノロイ プレミアム・エディション [DVD]
「パラノーマル・アクティビティ」から本格的に流行りだしたイメージだけど、その数年前に「呪怨」の清水崇は「ノロイ(2005)」という映画を作っている。
すごく面白いのに知名度が低く残念な作品。
スマイルBEST REC/レック [DVD]
この手法で良かった映画は「パラノーマル・アクティビティ(2010)」シリーズ、「REC(2007)」シリーズ、「ラスト・エクソシズム(2010)」、「デビル・イン・サイド(2012)」、「アパートメント143(2011)」、怖くないけど興味深いのは恐竜を使った「エリア407 絶滅大陸(2012)」地球外生命体の「アポロ18(2011)」、「フォース・カインド」、ホラー設定だけど内容は恋愛ドラマの「モンスターズ(2011)」。
ただこの手法の映画は面白くない映画はとことん面白くないから要注意。
少なくとも俺はオススメしない映画「ミッシング・テープ」、「サイレント・ハウス」、「ショット」「ビハインド・ザ・マスク」これは観てはいけない。

すべてが揃っている良質な映画は数少なくも毎年作られ続けている。

以下がストーリー+怖さの両方を兼ね備える良作である。
続編は90%の確率で面白くないけど、その最悪な例が「CUBE(1997)」なので「CUBE」の続編には要注意。
逆に「パズラー2」は1が面白くない珍しいパターン。
秋の夜長はホラーのためにある。
「シェルター」「ケース39」「519号室」「ウェイク・ウッド」「ミスト」「双生児」「実験室KR-13」「エスター」「セッション9」「フェーズ6」「ロスト・アイズ」「スプライス」「ゴースト・チャイルド」「正体不明THEM」「パズラー2」「CUBE」「遊星よりの物体X」「永遠の子供たち」「トライアングル」「サイレン」「30デイス・ナイト」「屋敷女」「P2」「マーターズ」「エミリー・ローズ」

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