ミステリアスに死ぬ。

不敵な笑み

ベッドに横たわってる主人公がかたわらにいる恋人、友達、もしくは赤の他人に最期の言葉をつぶやく。
「あ、俺は…本当は…ほんとうは…」
TVや映画で使い古されたこのシチュエーション、使い古されているとはいえ、ドラマで主人公がつぶやく台詞はいろいろ。
秘密をばらしたり、愛の告白をしたり、本音を言ったり。
そんな中でも俺は「どうでもいいことを言う」ドラマが好き。
「タバコをくれ…」は格好つけすぎてる。
「ピーマン…くそ不味い…」なんてのが良い。
「フジテレビ…」なんてのもいい感じ。
意味がわからなくて、呆気にとられる恋人を残して、主人公は死ぬ。
恋人の脳裏にはその訳の分からないダイイングメッセージが焼きつく。
主人公は死してなお、人の記憶に残りたい“構ってちゃん”なだけなんだけど、人間忘れられたくない、そういう生き物だ。
寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」では「遺書には必ず誤字脱字を入れよ」とご教授している。
そこまでして記憶に残る必要もないんだろうけど、ロマンチックにも感じる。
疑問符を残して旅立つなんて、まあ罪作り。
…俺はなんて言おうかなあ。

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