風に吹かれて―エレファントカシマシの軌跡

10年以上前になるのですが、友達だった女の子があるバンドのヴォーカルに恋をしました。
そのバンドは決して有名ではないのですが(写真のエレファントカシマシはイメージが近いだけでまったく関係ありません)、一応メジャーデビューもしました。
彼女は最初はただ「好き」とか「かっこいい」とか言うだけだったのですが、のめり込むあまり、遂に彼が恋人と住んでいる家を訪ねました。
そして、晩飯をご馳走になり、なぜか居間のソファで一泊しました。
その後、僕の携帯に届くメールは、彼に怒ったり、泣いたり、思いつめて、とんでもない内容になりました。
「普通に大学でいい人いないの?」と言っても「いないよ。いたらこんなに辛くないよ」と言うばかり。
その彼女はエレファントカシマシもガガガSPも大好きで全国のライブハウスを回っていました。
だから、僕はいまだにそのバンドたちの名前を目にすると彼女を思い出します。

そして、そのまま記憶の彼方に消えていくはずが、現代にはFacebookという恐ろしいツールがあるので、彼女を見つけてしまいました。
なんか、実家の屋根の上でパラボラアンテナを立てている不可解な写真だけ閲覧できたので、震える指でそっとブラウザを閉じました。

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